今シーズンは先制点を奪われることが多いリバプール。ディフェンスラインだけの問題ではないが、サイドバックやセンターバックの対応が甘いシーンも散見され、簡単に失点するシーンも数多い。
ディフェンスリーダーであるオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクも本来の姿を見せられておらず、2シーズン前に負った大怪我の影響なのか、加齢によるフィジカルの衰えなのか、世界的なセンターバックとしての称号が似合わないプレーぶりも。
とはいえ、リバプール守備陣の中心であることに変わりない。そんな頼もしいオランダ代表キャプテンが怪我を負ってしまった。ブレントフォード戦では前半だけで途中交代。軽傷だと思われていたが、精密検査の結果、想定よりも重症であることが判明。
ジョエル・マティプやイブラヒマ・コナテ、ジョー・ゴメス、ナサニエル・フィリップスとプレミアリーグでも屈指のセンターバック陣が在籍しているものの、マティプやゴメスはいつ負傷するか分からず、フィリップスは強豪クラブでレギュラーを張るには実力不足。
強固なセンターバック陣を保つため、また31歳となったファンダイクやマティプからの世代交代を図るためにも、リバプールはインテル・ミラノに所属するスロバキア代表DFミラン・シュクリニアルに関心を示しており、この夏の契約満了を待たずに、いま開いている移籍市場で獲得する可能性を、伊『Inter Live』が伝えている。
一昨シーズン前にセリエAを制覇したインテルは、スロバキア代表DFの売却したくないが、交渉の席に着かざるを得ない状況に陥っているとも報じられており、他クラブからのオファーにも聞く耳を持たせるようだ。
他方で、インテルもみすみす契約満了を待っているわけではなく、チームの主軸ディフェンダーの慰留に努めている。ただし、現時点では更新が決まっておらずに、クラブの許可なしに他のクラブと交渉できる状態にある。
リバプールが中盤よりもセンターバックを優先する気配はないが、フリートランスファーであれば可能性はある。3400万ポンド（約47.6億円）とも言われる移籍金を支払うとも思えずに、フィリップスが5番手にいることもあり、この冬にアンフィールドに移籍することはまずない。
とはいえ、世界的に見ても有数なセンターバックであり、まだ27歳という年齢は魅力的。ジョー・ゴメスが伸び悩み、マティプやファンダイクに年齢や負傷によるパフォーマンスの低下を考慮に入れると、適切なオプションになり得る。
はたして、リバプールは2017年からインテルでプレーするスロバキア代表ディフェンダー獲得に動き出すのだろうか…？