リーズ・ユナイテッドやアストン・ヴィラ、ニューカッスル・ユナイテッド、マンチェスター・シティなど数々のクラブを渡り歩き、2015年の夏にリバプールに加入した元イングランド代表MFジェームズ・ミルナー。
若い頃はウィンガーとしてプレーしていたが、アンフィールドでは主に中盤を任せられ、ゲーゲンプレスの申し子として、ジョーダン・ヘンダーソンやジョルジニオ・ワイナルドゥムらとともに、試合中には強烈なプレッシングを実行し続けた。
左サイドバックや右サイドバックでの起用も多く、安定感あるパフォーマンスでチームを支えた。さらには、優れたリーダーシップでピッチ内外でチームを鼓舞しているが、いまや37歳。経験でカバーしているものの、フィジカル的な能力は年齢には叶わず、スピードで振り切られる場面も。
とはいえ、試合に出れば一定レベルのプレーを保証してくれる貴重な存在。単年での契約延長も噂される中、海外メディア『Goal』ニール・ジョーンズ記者は、元マンチェスター・シティMF退団の可能性を示唆し、中盤の再構築を図る時期での退団はタイミング的にも好ましいだろうと、綴っている。
「リバプールの契約満了 “カルテット” のひとりである（ジェームズ・）ミルナーは、昨夏クラブを去るものと思われていたが、昨年6月に1年の契約延長にサインした。」
「しかし、37歳の副キャプテンが長期的な選手でないことは明らかで、レッズは少なくとも2人の即戦力MFを獲得する予定、もしくはそれ以上であるため、ミルナーが移籍するタイミンとしては正しいかもしれない。」
「もしそうなれば、彼はマージーサイドの素晴らしい時代の一翼を担ったことになる。」
今シーズンは昨夏に獲得したスコットランドU-21代表DFカルヴィン・ラムゼイが怪我でチームを離れることが多く、右サイドバックとしても多くの試合に出場。プレー時間こそ多くはないが、23試合でピッチに立っており、その存在感はいまだに健在だ。
ユルゲン・クロップ監督からの信頼も厚く、ナビ・ケイタらが退団見込みということもあり、リーズ出身のミッドフィルダーには残留してもらいたいと考えているはず。
英国人ジャーナリストが示唆している通り、ギリギリのタイミングで契約更新の確率も否定できない。はたして、ジェームズ・ミルナーはどのような選択を下すのだろうか…？