昨シーズンは4冠を目指し、最後の最後までタイトルを争ったリバプールだが、今シーズンは苦戦し続けている。精神的な疲れなのか、体力的な問題なのか、負傷者も多く、本来のパフォーマンスをいまだに取り戻せずにいる。
最近はフォワード陣の物足りなさが目立つ中、根本解決には中盤の再構築が避けられない。ジョーダン・ヘンダーソンが年齢によって、毎試合のように激しいプレスをかけられず、ファビーニョも鈍い反応で得意であるはずのボール奪取ができずに、簡単に中盤突破を許している。
ステファン・バイチェティッチの起用で少し熱量を取り戻したが、新たなミッドフィルダー獲得は喫緊の課題。トップターゲットはドルトムントMFジュード・ベリンガムで、モイセス・カイセド（ブライトン）やマテウス・ヌネス（ウルブズ）らが次点。
かつてリバプールやフラムで活躍し、現役引退後はコメンテーターとして仕事をするダニー・マーフィーは古巣クラブの現状を嘆いており、ジュード・ベリンガムとデクラン・ライスの2枚獲りをオススメしている。
「これほど短期間に彼らが後退してしまったことにショックを受けず、驚かないのは愚かなことだ。」
「我々は、4冠に近づいたチームについて話しているのだ。」
「彼らは多くの脚力を持っておらず、ハングリー精神も欠落しているように見える。選手を欠いているのは事実だが、シーズン序盤にそのような選手が何人かいたが、それでも結果は同じだった。」
「だから、再構築が求められているんだと思う。中盤のリフレッシュが必要だろう。サイモン・ジョーダン（talkSPORTのホスト）は、（ジュード）・ベリンガムと相性がいいと言っていたような気がする。彼はまさに彼らが必要としている選手だから、そうなってほしいと思っているんだ。でも、一人だけでなく、おそらく二人必要だと思うんだ。」
「アレックス・オックスレイド・チェンバレンは契約が切れるし、ナビ・ケイタが去っても驚かない。ジェームズ・ミルナーがもう1年残るかは分からない。もし残ったとしても、あまりプレーすることはないだろう。ミルナーがプレーするときは最終ラインでプレーするから、中盤の選手は3人いるんだ。」
「私ならば、ベリンガムと（デクラン・）ライスを狙う。4〜5人獲得するのではなく、2人の即戦力を加えるべきだろう。チアゴ（・アルカンタラ）のいるリバプールの中盤に、ライスとベリンガムが加わるんだ。」
talkSPORT
リバプール以上に今季苦しんでいるウェストハムから、イングランド代表MFデクラン・ライスが退団することはほぼ確実。アカデミーを過ごしたチェルシーを筆頭に、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッド、リバプールらの名前も報じられる。
リバプールがベリンガムを獲得した上で、ウェストハムのキャプテンにまで資金を回せるかは疑問しか残らないが、実現できるのであれば、ユルゲン・クロップ監督にとって最高の補強になることだろう…