ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナー、チアゴ・アルカンタラら中盤の主力組が軒並み30歳を超え、ファビーニョもまもなく30歳を迎える。ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらが今季限りでチームを離れる予定で、ミッドフィルダー獲得は避けられない課題だ。
リバプールが熱視線を送るのが、ボルシア・ドルトムントに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガム。カタールW杯では同国代表でもレギュラーに上り詰め、19歳ながらも世界でもトップクラスのミッドフィルダーの仲間入りを果たしている。
同選手を巡り、リバプールは全神経を傾ける一方で、マンチェスター・シティやレアル・マドリードらが関心を寄せていると言われる中、スペイン王者は財政的な理由と補強の優先順位の観点からギブアップする可能性を、『The Athletic』のデイビッド・オーンスタイン記者が報じた。
「クラブに近い関係者は、財政的な理由で取引を行う可能性はほとんどないと断言している。昨年にもアーリング・ハーランドが実現不可能だと感じたときにも、同じようなメッセージを発していた。」
「レアル・マドリードは、ドルトムントが要求する1億5000万ユーロ(約195億円)よりはるかに低い評価額を設定していると主張し、この取引のためにそれを超えることはあり得ない。」
「彼らは、ここ数シーズン、裕福なイギリスのクラブと比較して、選手に支払った金額が比較的低いことを指摘し、(ジュード・)ベリンガムがプレミアリーグに行くことを予想している。」
「リバプールとは違い、レアル・マドリードはミッドフィルダーを最優先にしていない。カリム・ベンゼマが35歳になったため、9番か右サイドでプレーできるワイドアタッカーが緊急に必要なんだ。」
昨夏にはリバプールとの争奪戦の末に、フランス代表MFオーレリアン・チュアメニを獲得したレアル・マドリードには、同じくフランス代表の若手MFエドゥアルド・カマヴィンガやウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデらもおり、ルカ・モドリッチも健在のため、補強する必要性は高くない。
マンチェスター・シティも財務違反でプレミアリーグから告訴を受けており、処分次第では補強ができない可能性もある。そういった面では、リバプールに追い風が吹いているようにも思える。
リバプールもチャンピオンズリーグ、もしくはヨーロッパの大会への出場権を手に入れて、トップターゲットであるイングランド代表ミッドフィルダーも手中に収めることができるだろうか…?