ユルゲン・クロップ監督が就任して以来、毎年上昇基調で成績を上げ続けたリバプールだが、今シーズン急ブレーキ。異常なほどの負傷者の数に加えて、30歳前後のプレーヤーたちの中には急激にパフォーマンスを落としている選手もおり、安定した結果を残せていない。
ここまでクロップ政権でチームを引っ張ってきた主力組が年齢を重ねた今、チームの再構築が求められている。中でも、ミッドフィルダー陣の補強が最優先であり、イングランド代表MFジュード・ベリンガムをトップターゲットに据え、若き逸材をアンフィールドに連れてくることを狙っている。
他にも多くのミッドフィルダーの名前が報じられる一方で、崩壊気味の守備陣の再構築も避けられない。ジョエル・マティプやジョー・ゴメスは不安定なプレーに終始し、イブラヒマ・コナテは怪我で出れない試合も多い。フィルジル・ファンダイクもピークを越えた印象が否めず、新たな世代への投資が求められる。
移籍市場に精通しているファブリツィオ・ロマーノ氏（イタリア人ジャーナリスト）は、リバプールが今年の夏に獲得を目論む選手たちの名前を明かしつつも、同クラブはユルゲン・クロップ監督と長期プロジェクトを歩むことを主張した。
「言えることは、リバプールはすでにユルゲン・クロップとともに重要な夏の計画を立てているということ。」
「彼らはジュード・ベリンガムがこの夏の最優先事項になることはもちろん知っているが、他の名前もリストアップしている。ウルブスのマテウス・ヌネスやメイソン・マウントに関心があることも知っている。チェルシーとの契約交渉がどうなるか、数ヶ月後に見てみよう。」
「リバプールは中盤をリフレッシュする必要があり、また守備的なポジションにも目を配る必要がある。おそらくこれらのポジションに何かが必要なのだろう。だからこそ、リバプールにとって重要な時期になる。」
「彼はほんの数ヶ月前に新契約にサインしたばかりなので、長期的なプロジェクトでクロップ監督をサポートする意思がある。」
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今シーズンは調子が上がらずに、解任説も飛び交うドイツ人指揮官。それでも、アンフィールドに見事にマッチし、世界でも有数の強豪クラブに生まれ変わらせた功績は称賛に値する。ボルシア・ドルトムントでは未着手だった世代交代に、今年の夏は本格的に取り組むことになりそう。
ハーヴェイ・エリオットやステファン・バイチェティッチ、ファビオ・カルヴァーリョら20歳前後の活きのいい選手たちに加えて、コーディ・ガクポやダルウィン・ヌニェス、コナテら20歳前半の選手たちもおり、素地は整いつつある。
夏の移籍マーケットで足りないピースをかき集め、クロップ監督はリバプールをふたたび蘇らせることができるだろうか…？