オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムが去り、昨年にはセネガル代表FWサディオ・マネがリバプールを後にした。ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナー、チアゴ・アルカンタラらもベテラン選手になり、クロップ監督の全盛期のような強烈なプレッシングを行えなくなってきている。
その影響を受け、また負傷者が続出したこともあり、今シーズンのリバプールは不振を極めている。フォワード陣がゴール前で苦しみ、中盤では走り負け、守備陣は簡単に裏を突かれるなど精彩を欠くパフォーマンスで成績が安定しない。
世代交代の音が本格的に迫っている中、リバプールはイングランド代表でもレギュラーを務める19歳MFジュード・ベリンガムにご執心。今夏での獲得を目指して、あらゆる方法で説得を試みている。
一方で、リバプールはチャンピオンズリーグ出場権を確保できるか微妙な状況に陥っており、最悪のケースでは、ヨーロッパ大会にすら出場できない可能性を残す。そんな不安をよそに、ドルトムントMFはチャンピオンズリーグに出場するしないで移籍の判断は下さないと、独『BILD Sport』クリスチャン・フォルク氏が主張している。
「ジュード・ベリンガムは、リバプールがいま何をしているのかを注意深く見守っていると聞いている。リバプールが困難な状況にあるからといって、移籍しない選手だとは誰も思わない方がいいと伝えられた。その逆で、彼は自らの手で命運を変えられるようなクラブに行きたいと思うような男なんだ。」
「リバプールは自分を必要としており、そこで何かを成し遂げられることを理解しているからこそ、彼にとって興味深い選択肢であり続けている。」
「プレミアリーグを見ればわかるように、彼らはチャンピオンズリーグ出場権から大きく離れているわけではない。しかし、CL出場権を逃したとしても、ベリンガムにとって契約をしない理由にはならないということを覚えておくと良い。よって、リバプールの望みに支障をきたすことはないだろう。」
「ユルゲン・クロップ監督はインタビューで何かを変えなければならないと語っており、補強が必要なポジションを見れば、リバプールがジュード・ベリンガムのような人物を必要としているのは明らかだ。」
「誰もがリバプールのディフェンスについても話している。確かに、素晴らしいとは言えないが、それはベリンガムがバックラインの前で果たす役割と関係がある。彼は多くの解決策を提供できる選手であり、リバプールではすぐにでも影響を与えるはず。」
「彼はドルトムントでキャプテンを務めているし、もし他のクラブでも、有力な選手群のひとりになるかもしれない。リバプールでは、最初の瞬間からリーダーになるだろう。」
CaughtOffside
マンチェスター・シティやレアル・マドリードもドルトムントMFに関心を寄せる中、最も熱量高く、説得にあたっているのがリバプール。同クラブにとってまさに必要な選手であり、今後における数回の補強を無駄にしても、今年の夏に懸ける思いは強い。
はたして、リバプールはお目当ての若き逸材を手に入れることができるのだろうか…?