ジュリアン・ウォードSD（スポーツ・ディレクター）が今シーズンをもってリバプールを去るため、その後任を追い求めているリバプール。短期契約になりそうだが、イェルク・シュマットケ氏が補強部門のトップになる見込みで、ユルゲン・クロップ監督含めて話し合いを実施してきた。
2023年1月にヴォルフスブルクとの契約を終了してから、フリーな状態が続く59歳のシュマットケは、ブンデスリーガ市場に精通している。ハノーファー96やケルンでも同様のポジションを務めており、その経験値は十分すぎる。
ナサニエル・フィリップスが退団濃厚。ジョエル・マティプにも移籍の噂が飛び交い、新たなセンターバックを探しているリバプールは、同氏のコネクションをフル活用し、ヴォルフスブルクに所属するオランダU-21代表DFミッキー・ファン・デ・フェン獲得に乗り出す可能性があると、海外メディア『iNews』が報じた。
22歳のセンターバックは、2021年の夏からブンデスリーガに挑戦中。加入初年度こそハムストリングの怪我もあり、出場は5試合に留まったが、今シーズンは躍進を遂げている。国内リーグでは1試合を除き、全試合で90分間プレーしており、いまやチームに欠かせない選手に成長した。
トップリーグでの経験こそ少ないが、年齢が若く、イングランドの当たりにも耐えうる体躯を有する。足元の技術が卓越しているわけではないものの、アグレッシブなディフェンスはプレミアリーグに向いているかもしれない。
もしもリバプールが獲得に動くにしても、マティプの代わりを務められるかは疑問が残る。あくまで、5番手センターバックの代役としては期待できるが、レギュラー陣とポジションを争える可能性は低そうだ。
2027年まで契約を結んでおり、安くはない移籍金を支払ってまで、ほとんど出場機会のない選手を獲得するとは思えない。シャルケにローン移籍中のセップ・ファン・デン・ベルフや将来有望な20歳DFジャレル・クアンサーも在籍しており、アカデミーから昇格もあり得る。
はたして、リバプールはミッキー・ファン・デ・フェン獲得に向けて、具体的に動き出すことはあるのだろうか…？