今シーズン限りで8年在籍したリバプールを退団することを決意した元ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ。アンフィールドで一時代を築き、最後の試合でもゴールを決め、有終の美を飾った同選手には、数々のクラブが獲得を狙っている。
中東やアメリカからも関心が届く中、インテル・ミラノやバルセロナらが本腰を入れる。さらには、元フランス代表FWカリム・ベンゼマがチームを去るレアル・マドリードも候補者のひとりとしてリストアップしていると、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)が伝えていた。
しかし、ロス・ブランコス移籍の可能性がなくなったようだ。スペイン・メディア『 El Chiringuito』のホセ・ルイス・サンチェス記者はフィルミーノに関する進捗をアップデートし、レアル・マドリードに加わることはないと報じた。
自らもボールを奪いつつも、両ウィンガーの高い決定力を活かすプレースタイルが求められるロス・ブランコスにおいて、元ブラジル代表フォワードがリバプールで担ってきたロールは似たものがあり、代役に打ってつけの人材にも思える。
移籍金もかからずに、イングランド代表MFジュード・ベリンガム獲得に大金を投じる同クラブにとってはお財布にも優しい取引になり得るが、マドリードがトップターゲットとして追っているのは、チェルシーに所属するドイツ代表FWカイ・ハヴァーツのようで、他にも複数のターゲットがいる状況で、元ブラジル代表FWに順番が回る確率は低そうだ。
ベルギー代表FWロメル・ルカクやアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスの去就が不透明なインテル・ミラノが最も適切な移籍先にも映る。バルセロナはポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが君臨しており、プレー時間を求める場合には希望と合わないだろう。
はたして、シーズン終了まで別のクラブとの交渉を始めなかったロベルト・フィルミーノは、輝ける新天地を探し出すことはできるのか…?