この夏、ヨーロッパの強豪クラブの補強以上に注目を集めているのが、サウジアラビアの各クラブの動き。トップリーグで実績十分な30代選手を次々に獲得し、ルベン・ネヴェスやセルゲイ・ミリンコヴィッチ＝サヴィッチら20代選手の獲得に成功し、サウジ・プロフェッショナルリーグが転換期を迎えている。
さらなる補強が予想される中、彼らの標的になっているのが、リバプールのベテラン選手たち。ジョーダン・ヘンダーソンは巨額オファーを受け入れ、ファビーニョにもアプローチ中。チアゴ・アルカンタラはオファーを拒否したと言われるが、まだ何が起こるか分からない。
そうした不安定な状況において、フェンウェイ・スポーツ・グループはベテランミッドフィルダー陣でお金を作ろうとしていると、『90min』グラハム・ベイリー記者が示唆している。
「クラブがオファーを受け入れず、中盤を全面的に見直すには、これはあまりに絶好の機会なのだろうか？」
「まったく同感だ。FSG（フェンウェイ・スポーツ・グループ）は今、ファビーニョ、ヘンダーソン、チアゴでお金を作ろうと考えていると思う。ファビーニョとチアゴの場合は、1年後に彼らの給料を半額にする必要があると考えていたはずだ。」
「彼らはここでデッキを片付けることができる。リバプールはすでにアレクシス・マックアリスターとドミニク・ソボスライを獲得している。面白いことに、とある人物と話していたんだが、彼らはカーティス・ジョーンズ、ハーヴェイ・エリオット、ステファン・バイチェティッチがいることを強調していた。チェルシーと同じ状況ではないが、彼らは若い。この3人を合わせれば、プレミアリーグで100試合以上は先発しているだろう。」
「いずれにせよ、彼らはもう一人ミッドフィルダーを欲しがるだろう。ロメオ・ラビアは知っている選手だし、私たちも話したことがある。ラビアはプレミアリーグで最も需要のある選手になる可能性があると私は言ってきた。」
「もし可能なら、FSGは今頃ミニバスを予約して空港まで送っていることだろう。」
Talking Transfers Podcast
この夏にはジェームズ・ミルナーをはじめ、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド＝チェンバレン、ロベルト・フィルミーノをフリーで手放したリバプールだけに、契約満了で退団を容認するくらいなら、少しでも移籍金を得たいのが本音。
ミルナーはまだしも、ケイタやオックスあたりはまとまった金額も期待できただけに、二の舞を避けたい。まして、資金力には恵まれているサウジアラビアで、ヨーロッパのクラブに売るよりも高額が見込まれる。
はたして、リバプールはベテラン勢を手放し、一気にミッドフィルダー陣の若返りに着手するのだろうか…？