2020年の夏、スコットランド代表DFアンディ・ロバートソンのバックアップとして、オリンピアコスからリバプールに加入したギリシャ代表DFコスタス・ツィミカス。加入初年度こそコロナ感染や負傷が続き、実力を発揮できずに期待外れに終わった。
しかし、2年目からは心機一転。正確なクロスに加えて、粘り強い守備で貢献しつつも、前線に上がった時には正確なクロスからチャンスを作り出す。ロバートソンの調子が上がらない時期には、レギュラーでも活躍できることを示した。
アンフィールドではここまで62試合に出場してきたギリシャ代表DFは、2025年まで契約を結んでいる。海外メディア『The Athletic』によれば、リバプールと同選手は2年間の契約延長で合意し、2027年までの新契約を近く締結する予定だ。
右サイドバックのトレント・アレクサンダー=アーノルドが、ボールを保持している間は中盤に上がるシステムを採用しており、左サイドバックも対応が求められる。ロバートソンはスリーバックの一角に落ちることが多いが、ツィミカスはプレシーズンでは偽サイドバックのような動きをテストしていた。
もしもイングランド代表DFが出場できない場合には、左サイドから攻撃を組み立てる可能性もあり、その試合では27歳サイドバックの柔軟性の真価が発揮されるであろう。
“Greek Scouser” (ギリシャのスカウサー)という愛称でも親しまれ、リバプールでも愛される同選手は、今後もチームのために戦ってくれるだろう…