ファビオ・カルヴァーリョはロンドンを拠点とするフラムで頭角を表し、2021/22シーズンにはチャンピオンシップで大躍進。クラブをプレミアリーグに導くと、そのポテンシャルを評価され、2022年の夏にリバプールにステップアップを遂げた。
ところが、新天地ではプレーする機会の確保に苦戦。昨シーズンの後半はベンチ外で過ごす時間も増えるなど首脳陣からの信頼が薄れた。昨年の夏には、出場機会を求めて、RBライプツィヒにローン移籍を決断したものの、ドイツの地でもレギュラーの座を掴み取るには至らなかった。
成長の機会を危惧したリバプールは、1年間の予定を切り上げて、半年間でレンタル移籍を終了。ふたたびアンフィールドに戻った21歳ミッドフィルダーだが、トップチームでの居場所はなく、プレミアリーグやチャンピオンシップへのローンが濃厚だ。
ドイツ紙『Sport Bild』によれば、エバートンやレスター・シティ、サウサンプトンらが関心を示す中、ポルトガルU-21代表MFはかつて所属したフラム復帰が近づいており、今シーズンが終了するまで古巣クラブで輝きを取り戻すことになるようだ。
まだ確定情報ではなく、リバプールもプレー時間の担保を確約するクラブに貸し出す意向を示している。当時共に戦ったアレクサンダル・ミトロヴィッチはサウジアラビアに旅立ってしまい、もしも移籍した場合、メキシコ代表FWラウル・ヒメネスとの連携を築かなければならない。
同クラブではライバル関係になる見込みの28歳MFアンドレアス・ペレイラも昨シーズンほどの活躍が出来ていない。すでに信頼関係を築くマルコ・シウバ監督にとっても後半戦に向けて大きな戦力獲得となるが、はたしてカルヴァーリョはどこでプレーすることになるのだろうか…?