ボルシア・ドルトムントを限られた予算内で、世界でも有数の強豪クラブに押し上げたユルゲン・クロップ監督は、2015年10月にリバプールで指揮官の座に就いた。初年度からヨーロッパリーグ決勝に導き、その後の手腕は誰もが認めるところ。
プレミアリーグやチャンピオンズリーグのトロフィーも掲げたが、今シーズンをもって、その座を退く。新たな監督を迎えることになるリバプールだが、モハメド・サラーの去就が不透明であり、右ウィンガーやセンターフォワードを探している。
真実味のある記事やそうでないもの含めて、ありとあらゆるアタッカーとの関係が報じられるレッズ。過去にはドイツ代表FWセルジュ・ニャブリへの関心が伝えられたが、同選手がこの夏にもバイエルン・ミュンヘンから売りに出される可能性について、ファブリツィオ・ロマーノ氏が示唆した。
「アルフォンソ・デイヴィスがレアル・マドリードに移籍するという噂や、ジョシュア・キミッヒの新契約に関する噂など、バイエルン・ミュンヘンの選手についてはここ最近、様々な噂が流れている。」
「そして現在、セルジュ・ニャブリがこの夏に放出されるのではないかという憶測が飛び交っており、プレミアリーグが関心を示す可能性がある。しかし、私の理解では、トーマス・トゥヘル監督が今季限りで退任する際、後任の監督を決める必要があるため、バイエルンのプランは新監督が就任してから最終決定されるだろう。」
「まだ決断には早いが、イエルンが今夏、ニャブリを市場に出すことになれば、彼に関心が寄せられるのは間違いない。」
「我々は、彼がトッププレーヤーであり、偉大なことを成し遂げられる選手であることを知っている。だからもし彼を売り出すことになれば、必ず買い手が現れると思うが、間違いなくそうなると言うにはまだ早すぎる。」
CaughtOffside
度重なる負傷も相まって、今シーズンは過去の数シーズンほどのパフォーマンスを見せられていない28歳ウィンガー。出場試合数はわずか “14” と非常に物足りない数字になっている。また、18歳FWマティス・テルの台頭もあり、現在のクラブでの絶対的な立場から降格してしまった印象を受ける。
ドイツ王者では通算84ゴール51アシストと見事な結果を残してきた元アーセナルFW。リバプールがふたたび関心を強める可能性は低い。年齢も今年8月には29歳を迎え、もう若くない。新たな時代に向けた補強計画と考えると、条件面が合わない。
はたして、セルジュ・ニャブリは若手時代の頃にプレーしたイングランドに舞い戻る未来はあるのだろうか…？