アリソン・ベッカーの牙城を崩し切れない25歳GKクィービーン・ケレハーの去就は、移籍市場が開くたびに話題に挙がっている。この冬には、ノッティンガム・フォレストがオファーを提示するなど、年々リバプール退団が現実味を帯びてきている。
プレミアリーグでもレギュラーを張れるだけの実力を持つアイルランド代表GKが移籍してしまった場合、リバプールは後釜を確保しなければならない。サンダーランドGKアンソニー・パターソンやバーンリーGKジェームズ・トラッフォードらへの関心も噂されるが、オランダにも視線を向けている。
オランダ紙『De Telegraaf』によると、アルネ・スロット新監督が率いていたフェイエノールトに所属する26歳GKジュスティン・バイローに対して、リバプールとアーセナルの両クラブが動向を追っているようだ。
長いシーズンを戦い抜く上で、優秀な2番手GKを抱えることは強豪クラブにとって至上命題。事実、今季はブラジル代表GKがしばらく負傷離脱を強いられ、アイルランド代表GKはプレミアリーグやヨーロッパリーグを通じて、26試合でゴールマウスを守った。
ダビド・ラヤに守護神の座を奪われたイングランド代表GKアーロン・ラムズデールにも移籍の噂が飛び交っており、アーセナルも信頼できる第2GK獲得に乗り出す可能性が高まっており、エールディヴィジで100試合以上に出場する中堅GKが、来季その役割を担うことになるかもしれない。
ユルゲン・クロップ監督も去り、リバプールにとってはケレハー残留が最も理想的な展開。しかし、20代前半の頃から多くない出番にも文句を言わずに、いまやトップクラスのゴールキーパーに成長した選手に、別のクラブで毎週のようにプレーする機会を与えるのも悪くない。
基本的にはベンチを温める難しい立場となる2番手GKだが、リバプールはそこに新監督も馴染みのあるプレーヤーを迎え入れることになるか…？