プレミアリーグの頂点を見失い、首位アーセナルに勝ち点14もの大差をつけられた現状は、名門リバプールにとって受け入れがたい屈辱に他ならない。この閉塞感漂うチームにおいて、唯一と言っていい希望の光を放ち続けてきた選手がいる。
ハンガリー代表のキャプテン、ドミニク・ソボスライ。しかし、その輝きすらも、今やクラブの不透明な未来を照らし出す警告灯へと変わりつつある。2023年にライプツィヒから6000万ポンドという巨額の移籍金で加入して以来、中盤の絶対的な主軸として君臨してきたが、自身の契約延長を巡って沈黙を破った。
リバプールファンにとって最も恐れていた事態が、現実味を帯びて迫っている。ソボスライはクラブとの契約延長交渉が進行中であることを認めつつも、その合意については一切の保証をしていない。
「もちろん。でも、交渉の話なんてのはいつだってあるもんさ。メディアは世間のために色々と騒ぎ立てるし、それが仕事だからやり続けるんだろうけど、確かに話し合いはあっても、決まったことは何一つないよ。」
「状況は常に動いている。けど、決定したことは何もない。僕はただ、毎週の試合や日々の練習で、チームやファンのために全力を尽くすだけだ。先のことについては、そのうちわかるだろう。」
「ここにいられて幸せだ。でも、サッカー界がどういう仕組みで動いているかは、みんな分かっているはず。それは誰もが頭に入れておかなきゃいけないことなんだ。」
メディアが騒ぎ立てることは仕事の一部だと理解を示しながらも、現時点で何ら決定が下されていない事実を強調。2023年の加入時に締結された5年契約は、ちょうど折り返し地点を過ぎたところだ。クラブ側は卓越したパフォーマンスを正当に評価し、早期の契約延長によって流出を阻止したい構えだが、交渉のテーブルには冷たい空気が流れている。
リバプールは、ここ数シーズン、主力選手との契約管理において致命的な失態を演じ続けてきた。トレント・アレクサンダー・アーノルドがフリーでレアル・マドリードへと去った衝撃は、今なおマージーサイドに深い傷跡を残している。
それだけではない。長年チームに貢献してきたアンディ・ロバートソンやイブラヒマ・コナテといった功労者たちも契約満了へのカウントダウンが始まっている。こうした主力の相次ぐ流出危機や不透明な契約状況は、ソボスライのような野心溢れる若き才能にとって、クラブのプロジェクト自体に疑問を抱かせる十分な要因となり得る。
リバプールにとっては主力との契約延長交渉を契約期限切れ間近で行うことを避けたいのが本音。アルネ・スロット体制でも圧倒的な存在感を見せ続けるハンガリー代表の主将との新たな契約を勝ち取れるだろうか…?
