プレミアリーグ第5節クリスタル・パレス戦(日本時間 9月18日(月)23時00分 キックオフ)は、過密日程の中での開催となる。ACミラン相手にまさかの苦戦を強いられた試合から中2日と疲れを取るには十分とは言えない上、来週の水曜日にはリーグカップが控えている。
カップ戦には控え組や若手を中心に構成すると予想される中、チャンピオンズリーグ開幕戦では休息を与えられたフィルジル・ファンダイクに、先発を外れたチアゴ・アルカンタラやサディオ・マネがスタメン復帰を果たすと思われる。
前節はハーヴェイ・エリオットが深刻な怪我を負ってしまい、試合の途中でストレッチャーで運び出されるハプニングに見舞われたリヴァプール。手術も成功し、シーズン後半には復活できそうという朗報がチームを駆け巡った。
難しい試合となったリーズ戦でも、しっかりと3得点を奪い、結果的には快勝を遂げた。10人に減ったチェルシーを攻めきれなかった前々節の払拭した勢いそのままに、アンフィールドにパトリック・ビエラ新監督率いるクリスタル・パレス戦を迎える。今季4勝目を狙うチームの先発を予想してみよう。
GK:アリソン・ベッカー
攻め立てられるシーンこそ少ないが、ピンチには的確なポジショニングとセービング能力で、ここまで1失点のみと強固なディフェンスを誇る最終ラインを支えている。カップ戦には2番手GKクイヴィン・ケラハーが出場する見込みだが、プレミアリーグでは絶対的守護神がゴールマウスを守る。
RSB:トレント・アレクサンダー=アーノルド
ACミランとの試合でもインサイドに切り込んでのプレーが明らかに増えているイングランド代表DF。今シーズンのパフォーマンスはお見事の一言で、変える理由が何一つ見当たらない。疲れは心配だが、来週の水曜日はネコ・ウィリアムズに任せると考えると、1週間のお休みを前に踏ん張りどころ。相手チームのエースであるFWウィルフレッド・ザハを抑える大仕事に挑む。
CB:ジョエル・マティプ
CL開幕戦にも先発しており、負傷が多い元カメルーン代表DFのコンディションは気がかり。ただし、パフォーマンスレベルは安定そのもので、ACミラン相手に2失点を喫してしまったものの、リーグ戦の先発から外すのは難しい。ファンダイクとのコンビはここまで完璧に機能しており、衝撃的なリーグデビューを果たしたFWオドソンヌ・エドゥアールとのバトルに注目。
CB:フィルジル・ファンダイク
水曜日はベンチ入りしたが、休息を与えられ準備万端。ACミラン戦での失点シーンは、最終ラインでのリーダーシップ不足を感じざるを得ず、ディフェンスリーダーの復帰は大きな意味を持つ。前節に続きクリーンシートを目指しつつも、そろそろヘディングでのゴールからセレブレーションを見たい。
LSB:アンディ・ロバートソン
鉄人DFアンディ・ロバートソンは水曜日にも先発したが、クリスタル・パレス戦でもスタメンに名前を連ねると予想。プレシーズンの負傷から徐々に本来のプレーぶりを取り戻しており、リヴァプールの左サイドを支配してくれることだろう。
DMF:ファビーニョ
リーズ・ユナイテッド戦では久しぶりのゴールを奪い、アンカーとしての役割も完璧にこなしたブラジル代表MFを外すのは怖い。カップ戦はジェームズ・ミルナーに任せるとして、前節3得点を決めているクリスタル・パレスの攻撃の芽を積み続ける。リヴァプールが優勝したシーズンに同相手に沈めた豪快なミドルシュートの再現にも期待。
CMF:ジョーダン・ヘンダーソン
近年は負傷が多くなっているため、無理はさせたくない。それでも中盤でのキャプテンシーは欠かせず、絶好調だったハーヴェイ・エリオットが戦線離脱を余儀なくされる中、イングランド代表MFを選択。60分くらいでの交代が予想されるが、持ち前のプレッシングで中盤のバトルを制してくれるはずだ。
CMF:チアゴ・アルカンタラ
ACミランではベンチスタート。途中出場しており、コンディションは問題ない。ファビーニョとヘンダーソンとの先発であれば守備面の負担はだいぶ軽減されるため、自慢の独特なリズムのドリブルやパスで、リヴァプールの攻撃陣を活性化させる。
RWG:モハメド・サラー
連続先発となるが、ゴールに意欲的にはエジプト代表には疲れは見えない。チャンピオンズリーグ初戦では、まさかのPK失敗と試合を決めきれなかっただけに、今週末は雪辱を果たしてくれるだろう。リーズ戦ではリーグ100ゴールを達成して勢いに乗るストライカーは、得点数を積み重ね続ける。
LWG:サディオ・マネ
先発免除となったACミラン戦。ディボク・オリギが想定外とも言えるパフォーマンスを披露したが、スタメンの座を明け渡すほどではない。前節でも終了間際にゴールを奪っており、開幕戦からキレッキレの動きで昨シーズンからの復活を果たしたセネガル代表FWが、クリスタル・パレスのゴールマウスに迫り続ける。
CF:ディオゴ・ジョッタ
モハメド・サラー同様に、連続出場となる。今夏からポルトガル代表としても多くの試合をこなしており疲労は心配だが、ロベルト・フィルミーノが負傷している現在、代わりとなる選手はいない。ディボク・オリギや南野拓実らをカップ戦での起用を想定すると、現時点での最強フロントスリーに託すのは賢明な判断。
あくまで予想であり、個々人でそれぞれの見方があるから面白い。それぞれの先発を妄想しながらも、ホームでの重要なゲームに勝利してくれると信じている…