ベルギー代表デビューばかりのジェレミー・ドクをサディオ・マネの後継者に指名 – リバプールは2年前に獲得打診したが、断られていた…

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jeremy doku to LFC? 移籍

ベルギー・アントワープ出身でガーナにルーツを持つ快足FWジェレミー・ドク。ベールスホット A.Cで活躍していたドクは10歳で強豪アンデルレヒト下部組織に入団。以来順調に成長を遂げて、2018年にトップチームデビューを果たす。2019/20シーズンは全大会を通じて27試合8ゴール3アシストを記録し、まさに飛躍のシーズンとなった。

サディオ・マネを思わせるバネの効いたコントロールでボールを収めると、最大の特徴とも言える圧倒的なスピードを活かした縦へのドリブルで相手をかわし、クロスやシュートを放つ。サイズは少し小ぶりだが、身体能力はずば抜けており、攻撃センスのポテンシャルは認めざるを得ない。

アンデルレヒトでは右ウイングでの出場が多いものの、左ウイングとしての起用もあり、両サイドで実力を発揮できる。ベルギー代表も活躍を掘っておくはずがなく、先日行われてたネーションズリーグのデンマーク戦でフル代表デビュー。その3日後のアイスランド戦ではチームの5得点目となる代表初ゴールをマークし、着実にステップアップしている。

クラブと代表の両方で順風満帆なキャリアを歩んでいるベルギー代表FWに対して、リバプールは2年前に接触しており、獲得を狙っていたようだ。実際に、当時16歳のドクは両親とともにアンフィールドを訪れており、トレーニンググランドではマネとも会話をしていた。

才能溢れるスピードスターに対しての関心は相当だったらしく、ラザー・マルコビッチのローン移籍を含んだオファーが届いていた。クラブとしても放出の意向はなく、最終的にアンデルレヒト残留を選択。結果論ではあるが、残留でトップチームでの出場機会を得ており、正しいチョイスであった。

ディボク・オリギやシェルダン・シャキリらバックアッパーは揃っている。しかし、ほんとの意味でマネやモハメド・サラーを脅かす存在になれる選手がおらず、ハーヴェイ・エリオットの成長にもまだ時間がかかる。前線への爆発的なスピードを有するドクであれば、そのまま2人の穴を埋めることができ、戦術を変える必要がない。

しきりに降格したワトフォードからイスマイラ・サール獲得の噂が流れているが、4500万ユーロ(約58.5億円)にも上る移籍金が必要とされるセネガル代表FWよりも、格段に割安で獲得できる。評価額は900万ユーロ(約11.7億円)とも言われており、たとえ高騰しても1500万ユーロ前後で話はまとまるはずだ。

今もまだリバプールがアンデルレヒト所属FWに関心を持っているかはわからない。ただし、一度は獲得を試みているところからも、好きなタイプの選手であると言える。サディオ・マネの後継者がいまだ見つからないリバプールにとっては、魅力的な選手であり、近い将来アンフィールドで躍動する姿が観られる可能性も大いにある。

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