アドリアンの代わりとなるGK獲得に動くのか!?移籍市場が閉まる直前での攻防戦

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paulo to LFC? 移籍

プレミアリーグのアストン・ビラ戦。リバプールの勝利を予想していた人々も多いなか、アストン・ビラが圧巻のパフォーマンスを見せつけ、リバプール相手に歴史的な勝利をもぎ取る。なんと言っても、挙げたゴール数が普通ではない7ゴール。昨シーズンのプレミアリーグ覇者に立ち直れないくらいのダメージを与えた。

一方、リバプールのパフォーマンスも褒められたものではなかった。自慢のゲーゲンプレスは鳴りを潜め、前線と中盤でプレッシャーを掛けられずに、ロス・バークリーやジョン・マッギンに自由にプレーさせてしまい、高い位置を取るディフェンスラインの背後を楽々とパスを通され続けてしまった。確かにディフレクションで3失点と運にも見放されたプレミア王者だが、それを差し引いても低調な出来と言わざるを得ない。

途中で交代させられたジョー・ゴメスのパフォーマンスはさらに低調であった。注意力が散漫で、パスカットを何度も許し、ディフェンスラインも揃えられず…それら全てがゴールにつながっており、散々すぎる一日であったことは事実だ。

そして、出鼻を削いでしまったGKアドリアンの責任も重いだろう。1点目のパスミスは明らかな選択ミスであり、アストン・ビラを調子付かせてしまった。アリソン・ベッカーの負傷により急遽スタメンとなったが、守備陣を支える働きはできなかった。危なっかしいプレースタイルもアドリアンの特徴といえば特徴だが、それが仇となった試合になってしまった。

ロリス・カリウスへの信頼は薄らいでおり、すでにローン移籍が決定済み。第3GKのクィービーン・ケレハーはプレミアリーグでの経験が不足しすぎで、このタイミングでゴールポストを任せるのは荷が重すぎる。それとも、リバプール首脳陣はアドリアンに信頼を置き続けるのか。必然とも言える移籍の噂が立ち上ってきた。それは、トッテナムで序列を下げたアルゼンチンGKパウロ・ガッサニーガの獲得だ。

28歳となったガッサニーガは、前監督マウリシオ・ポチェティーノのコネクションとも言える選手。ウーゴ・ロリスが凄すぎるためスタメンにはなれないが、第2GKとして必要な時には、堅実なプレーを披露してきた。ただ、今夏トッテナムは元イングランド代表GKジョー・ハートを獲得し、第2GKを務める予定であり、ガッサニーガは第3GKへと成り下がってしまった。

豊富とまでいかないが、プレミアリーグを舞台に十分な経験値を有しているアルゼンチンGK。南米の選手らしく足元もうまく、後ろからのパス回しには支障ないだろう。アドリアンのようなスーパーセーブを連発するイメージはないが、相対的には落ち着いたプレーができるタイプの選手であり、アドリアンのように慌てることはない。無論、アリソンの落ち着きには遠く及ばないが。

ユルゲン・クロップ監督は試合後にアドリアンを擁護しているものの、パウロ・ガッサニーガの獲得は決して的外れなものではない。アドリアンには兄貴気質があり、ベンチを明るく、チームの雰囲気を高める能力がある。かつてのGKぺぺ・レイナのように、陽気な性格の持ち主であるため、例え第3GKになったとしても、チームへの貢献は引き続き望める。

トッテナムもパウロ・ガッサニーガ放出には前向きであり、適正価格であれば譲ってくれるはずだ。ただしライバルチームということもあり、多少の上乗せは必要になりそうな気配はある。ファンの間で巻き起こるアドリアンに代わるGKの獲得の波が、実現するのだろうか。今後の数時間に注目したい。

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