レンジャーズFCスティーブン・ジェラード監督…”解任説”飛び交うユルゲン・クロップ監督が続投することを願う

スポンサーリンク
Steven Gerrard says it is too early to become Liverpool manager チーム

ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールは、ホーム戦で6連敗を喫し、泥沼から抜け出せずにいる。リーグ戦折り返しまで首位を走っていたチームだが、いまや8位にまで順位が落ちてしまっている。来シーズンのチャンピオンズリーグはおろか、ヨーロッパリーグ出場が危ぶまれる中、クロップ監督解任説がメディアで報じられ始めた。

ユリアン・ナーゲルスマンらヨーロッパで実績を積み上げている監督が候補者に取り上げられる一方で、大本命はスティーブン・ジェラード。言わずと知れたリバプールのレジェンドであり、現役時代はプレミアリーグ優勝を成し遂げられなかったが、キャプテンとしてチャンピオンズリーグ制覇に導いている。選手時代の能力は誰もが認めるものだが、監督としても華々しいデビューを飾っている。

2018年に就任した古豪レンジャーズFC。これまで同じくグラスゴーを本拠地とするセルティックに屈してきたが、今シーズンは圧倒的な強さでスコティッシュ・プレミアシップを優勝へと導いた。ヨーロッパリーグでもまだベスト16に残っており、ヨーロッパでの飛躍も期待したい。見事な成績を残したジェラードだが、リバプール監督就任が時期尚早であると明かし、クロップ監督がふさわしいと自らの見解を示している。

「リバプールのファンたちは、僕に監督になってほしいとは思ってないよ。」

「彼らはユルゲン・クロップが引き続きリバプール監督を務めることを求めている。完全に彼らに同意する。」

「このことについては、あまり話すべきではない。世界でも最高の監督がクラブを率いており、個人的にも彼が好きだよ。」

「(レンジャーズとの)契約がまだ残っている。この話題について話すことは役に立たない。クロップ監督が今後も長年リバプールに留まってくれる…と願っている。」

ヨアヒム・レーヴ監督が今夏での退任を表明したドイツ代表。次期監督候補のひとりでもあったユルゲン・クロップ監督だが、ドイツ代表監督就任の可能性をキッパリと否定しており、サポーターは胸を撫で下ろしたところだろう。チャンピオンズリーグ優勝に、30年ぶりにイングランドの頂点へと導いた名将…苦しい時期だからこそ、クロップ監督の底力を信じるほかない。

ただ、2024年には監督交代が予想されている。リバプールとクロップ監督との契約は2024年まで。そして、レンジャーズとジェラード監督との契約も2024年で満了を迎える。両監督とも契約満了を持って、リバプール監督が新世代へと引き継がれるだろう。

ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズなど将来に向けた投資は着々と進んでおり、未来への基盤作りはすでに始まっている。一方で、サイクルを終えた印象を受ける現在のトップチームの立て直しも必須事項であり、今後も難しい課題にクロップ監督が取り組む。スティーブン・ジェラード監督も、世代交代の進むリバプール監督の就任に準備を進めているが、いますぐは早すぎると考えているようだ。

「(リバプールでは)素晴らしい時期を過ごした。いつかリバプール監督になる夢を見ているかって?もちろん。でも、いまじゃない。誰もふさわしいとは言ってくれないはずさ。」

現時点での古巣復帰をやんわり否定したジェラード監督だが、近い将来アンフィールドで指揮を執るのは明白。選手時代に達成できなかったプレミアリーグ優勝を勝ち取り、栄光の時代を築いていけるだけのカリスマ性を兼ね備えているだけに、未来が楽しみでならない。

それでも、いまは苦悩し続けるクラブを応援し続けたい。そして、クロップ監督はじめ、選手たちやコーチ陣、オーナー陣含めて、不調に喘ぐだけではなく、対応策を講じてくれると信じている…

タイトルとURLをコピーしました