ウェストハムから放出されたスペイン人GKがリバプールに加入したのが、2年前。守護神アリソン・ベッカーのバックアップとして獲得されたベテランGKは、加入初年度には開幕戦で負傷したブラジル代表GKの代わりにゴールマウスを守り続けた。
多少のミスなどもあったものの、抜群の反射神経で決定的なピンチを救うなどプレミアリーグ制覇に貢献。UEFAスーパーカップではPK戦にもつれ込んだ決勝において、チェルシーFWタミー・アブラハムのシュートを止め、優勝の立役者となった。
昨年のチャンピオンリーグ・ラウンド16第2戦。アンフィールドで行われた試合で先制したリバプールは延長戦で勝ち越しに成功しベスト8進出に迫ったが、アドリアンの致命的なミスからゴールを献上。精神的ダメージを負ったチームは追加点も許し、敗戦が決定した。サポーターから批判の的になることもしばしば。
今シーズンはアストン・ビラ戦で7失点を喫したディフェンスの戦犯のひとりに挙げられ、それ以降は若手GKクィービーン・ケレハーが第2GKに昇格。チャンピオンズリーグなどで安定したパフォーマンスを見せ、徐々に出番が減っていった。
リヴァプールは元ウェストハムGKに契約延長をオファーを提示しており、契約合意に近づいているという報道も出ていたが、ここにきてチームを退団する見込みであると、『ESPN』が報じている。

クラブからの延長オファーを拒否し、契約満了となる6月30日でチームを去る決意をした模様。昨シーズンは6試合での出番に留まったアドリアンは、関心が伝えられるレアル・ベティスへと加入するのだろうか?
具体的な理由は記載されておらず、推測で語ることもできない。しかし、SNSでは意味深なツイートを投稿しており、プレミアリーグへの別れを告げたようにも見て取れ、憶測を加速させている…
「プレミアリーグに来て、今日で8年が経った。8年もの間、世界でももっともエキサイティングなサッカーを楽しませてもらった。」
8 years today since I came to @premierleague, 8 years enjoying the most exciting football in the whole world 💪🏻🔴 pic.twitter.com/g9jGLjfzcK
— Adrián San Miguel (@AdriSanMiguel) June 5, 2021