ウィガンに生まれた若きMFジェイク・ケインは9歳のころにリバプールに加入。順調にカテゴリーを駆け上がり、2020年2月シュルーズベリー・タウンとのFAカップ4回戦でトップチームデビューを飾り、将来を嘱望され続けた。
近年ではタイラー・モートンやステファン・バイチェティッチら次から次へと未来を期待される逸材が台頭し、若手枠の確保にも熾烈な競争を勝ち抜かなければならない。昨シーズンにはハーヴェイ・エリオットが中盤にコンバートされており、ウィガン出身ミッドフィルダーにチャンスは巡ってこない。
ジェイク・ケインは昨シーズンには初めてリバプールを離れる決断を下し、プレー時間を担保するためにもニューポート・カウンティ(EFLリーグ2)にレンタル移籍。シーズンを通して25試合に出場し、レギュラーにはなりきれなかったが、着実な成長を手に入れた。
ローン移籍での成長を提げて迎えた新シーズン。リバプールに戻った20歳ミッドフィルダーは、アジアツアーやプレシーズンキャンプでプレーできると思っていたようで、出場機会に恵まれなかったプレシーズンを振り返り、落胆した気持ちを吐露している。
「正直言って、”がっかり” したよ。」
「ニューポート・カウンティでは良いレンタル期間を過ごし、求められたことはやったし、戻ってくればトップチームで自分の力を見せられると思っていたんだ。」
「彼らがヨーロッパでもベストのチームだからこそ、競争は激しくなることは理解していた。でも、ツアーに参加し、自分の力を見せ、トップチームのコーチ陣の意見を聞けるかもしれないと思っていた。」
「だから、ほんとに残念だったね。」
Goal
ステファン・バイチェティッチがプレシーズンで17歳とは思えないパフォーマンスで評価を一気に高め、メルカム・フラウエンドルフやレイトン・クラークソン、タイラー・モートンらが優先的に起用され、出番がなかったウィガン出身ミッドフィルダー。
レイトン・クラークソン、タイラー・モートンらがローン移籍した現時点でも、トップチームの陣容は揃っており、当分の間トップチームに食い込めるチャンスはなさそうだ。
今シーズンは新たなレンタル移籍でさらなる成長を目指すか、完全移籍で他のチームに腰を落ち着けて成長し、エバートンDFコナー・コーディのように下部リーグから這い上がるか。”20歳” と決断の年齢を迎えており、同選手の決断には注目が集まる…