2021/22シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ本戦組み合わせ抽選会が26日に行われた。リバプールはグループBに入り、粒揃いの強豪ひしめく死の組でグループステージを戦うことに。厳しい試合が予想される中、2018/19シーズンぶり7度目のCL制覇を目指す。
グループB
アトレティコ・マドリード(スペイン / ポット1)
昨季はレアル・マドリードやバルセロナ、セビージャを押さえ、最終的には勝ち点差2で悲願のラ・リーガ優勝を成し遂げた。GKヤン・オブラクを中心として守備陣はさすがの一言で、ディエゴ・シメオネ監督らしい激しいプレーはいまだ健在。新加入DFキーラン・トリッピアーも攻守で味を見せた。
同じく昨夏に加入したウルグアイ代表FWルイス・スアレスは、21ゴールを挙げ、自慢の得点力を存分に発揮。マルコス・ジョレンテらも存在感を高めており、スペインを代表する2強と争えるだけの実力を有するグループ最大のライバルとなる。
2019/20シーズンにはラウンド16で直接対決。GKアドリアンのミスなどから失点を重ねると、合計スコア4対2で敗退に追い込まれており、2シーズン前の雪辱を果たすためにも負けられない相手だ。世紀の大逆転を許したバルセロナ時代以来、初めてアンフィールドに帰還する元リバプールFWにも注目が集まる。
ポルト(ポルトガル / ポット3)
プリメイラ・リーガでは惜しくも2位に甘じんた昨シーズン。マンチェスター・シティと同組となったCLグループステージでは、勝ち点13を獲得し堂々の2位で突破。ラウンド16ではユベントス相手に粘り強さを見せ勝利を手に入れたが、準々決勝では優勝を果たしたチェルシーに対して惜敗。
ポルトガル代表の大ベテランDFぺぺが率いる最終ラインは勝負強さを見せ、今夏リバプール移籍も噂されたMFオタビオら攻撃陣にもテクニックが高いプレーヤーを揃える。さらなる高みを求める同クラブは、各ポジションに新戦力を迎えており、戦力に厚みを増している。
注目は昨シーズンもローン移籍で過ごしたセルビア代表MFマルコ・グルイッチ。今年の夏には、1050万ポンド(約14.7億円)で完全移籍へ移行している。ポジションを掴んでいるとは言い難い同選手だが、古巣相手に燃えないわけがない。
ACミラン(イタリア / ポット4)
39歳のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチに引っ張られるが如く、成績を伸ばしてきたACミラン。インテル・ミラノに首位の座を明け渡したが、堂々の2位でフィニッシュ。名門復活の狼煙を上げた格好だ。
久しぶりのチャンピオンズリーグでの戦いとなるわけだが、イタリア代表のEURO2020制覇にも大きく貢献した守護神ジャンルイジ・ドンナルンマがフランスへ旅立ち、ハカン・チャルハノールをインテルに引き抜かれ戦力ダウンは必須に思えた。
しかし、新守護神にマイク・メニャンを獲得し、若手MFブラヒム・ディアスの再レンタルに成功。フィカヨ・トモリやサンドロ・トナーリ、オリビエ・ジルーらを完全移籍で確保する一方、アレッサンドロ・フロレンツィらをローン移籍で獲得。戦力増強に成功した名門は、CLでの復活を目論む。
リバプールとの関係も深いACミランとの対戦は注目せざるを得ない。2004/05シーズンにはリバプールが『イスタンブールの軌跡』を巻き起こせば、2006/07シーズンには同じく決勝戦でリベンジを果たしている。名門対決から目が離せない。
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主力を休ませられそうな試合がなく、難しい試合が続くグループB。実力的にはリバプールとアトレティコの首位争いと予想されるが、1試合ごとで着実に勝ち点を積み重ねたい。9月14日/15日に開幕を告げる今シーズンのチャンピオンズリーグ。初戦は確実に白星を手に入れることに集中したい…
他のグループステージの組み合わせは以下の通り;
グループA
マンチェスター・シティ(イングランド / ポット1)
パリ・サンジェルマン(フランス / ポット2)
RBライプツィヒ(ドイツ / ポット3)
クラブ・ブルッヘ(ベルギー / ポット4)
グループC
スポルティング・クルーベ・デ・ポルトゥガル(ポルトガル / ポット1)
ボルシア・ドルトムント(ドイツ / ポット2)
アヤックス(オランダ / ポット3)
ベシクタシュJK(トルコ / ポット4)
グループD
インテル・ミラノ(イタリア / ポット1)
レアル・マドリード(スペイン / ポット2)
シャフタール・ドネツク(ウクライナ / ポット3)
シェリフ・ティラスポリ(モルドバ / ポット4)
グループE
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ / ポット1)
バルセロナ(スペイン / ポット2)
SLベンフィカ(ポルトガル / ポット3)
ディナモ・キエフ(ウクライナ / ポット4)
グループF
ビジャレアル(スペイン / ポット1)
マンチェスター・ユナイテッド(イングランド / ポット2)
アタランタBC(イタリア / ポット3)
BSCヤングボーイズ(スイス / ポット4)
グループG
LOSCリール・メトロポール(フランス / ポット1)
セビージャ(スペイン / ポット2)
レッドブル・ザルツブルク(オーストリア / ポット3)
VfLヴォルフスブルク(ドイツ / ポット4)
グループH
チェルシー(イングランド / ポット1)
ユヴェントス(イタリア / ポット2)
ゼニト・サンクトペテルブルク(ロシア / ポット3)
マルメ(スウェーデン / ポット4)