先週末にブライトンをホームに迎え、2得点でリードを奪いながらも苦戦した試合と似て、チャンピオンズリーグ・グループステージ第4節もアンフィールドで、ディオゴ・ジョッタとサディオ・マネのゴールで早々に2点を決める展開へ。
しかし、この日のホームチームは違いを示した。ファビーニョが中盤の底に復帰し、ジョーダン・ヘンダーソンが1列前でプレーしたことで、本来のプレッシングが復活。アレックス・オックスレイド=チェンバレンも久しぶりに印象的なプレーぶりで勝利に貢献。
決めた2ゴールのアシストを記録したトレント・アレクサンダー=アーノルドは自慢の精度の高いパスを試合を通して供給する一方で、ジョエル・マティプとフィルジル・ファンダイクが完成されたパオートナーシップでアトレティコを完封。
36分にアトレティコ・マドリードDFに提示された一発レッドカードは物議を醸したものの、総じてリバプールのパフォーマンスが相手を上回った。
アンディ・ロバートソンの先発が濃厚かに見えた左サイドバックとして、今季CL初先発&初出場を果たしたギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスは、LFC公式サイトに対して、興奮しながらも首位通過を決めた重要な試合を振り返った。
「みんながすべてを出し切り、とっても喜んでいる。」
「信じられないような夜だった。ほんとに満足しているし、この勝利は、今晩も素晴らしいサポートをくれたファンのためだよ。」
「なにより重要なのは、グループ1位を確保できたこと。でも、僕たちはリバプールであり、毎試合勝つためにプレーしている。次の試合でもまったく同じで、勝ちを手に入れたいと思っている。」
意外なことに、リバプールにとってCLグループステージで初戦からの4連勝は初めての出来事。歴史的な試合で先発出場し、あわよくばアシストを記録していてもおかしくないクロスを供給したリバプールDFは続けて、チームの精神力を明かしている。
「それが僕たちの仕事で、すべてのゲームで勝ちたいという気持ちを表現してきた。」
「見事にそれを成し遂げて、とても満足しているし、これからも同じマインドセットを継続していくよ。」
昨年の夏に加入したギリシャ代表DFだが、昨シーズンはあまり試合で見かける機会もなく、好パフォーマンスを披露した記憶に乏しい。しかし、今季はロバートソンの怪我もあり、開幕戦から好調を維持しており、バックアップにしておくのが惜しいほどの活躍ぶり。
正確なクロスからプレミアリーグとカラバオ・カップで2度のアシストを決めている。スコットランド代表キャプテンもウカウカしていられない状況だが、不運な昨シーズンからの復調の要因を吐露している。
「そうだね。今はより重要だと感じている。去年は新型コロナ感染と2度の怪我に見舞われて、アンラッキーだった。」
「でも、チームと一緒にシーズンを始めて、しっかりと準備してきた。去年はそれができていなかったね。今は次の試合に備えて、準備をしていきたいと思います。」
長年課題となっていたアンディ・ロバートソンの控え問題が解決し、むしろコスタス・ツィミカスがポジションを脅かすプレーを披露している。長いシーズンを戦い抜く上では、絶対的に必要な選手であり、熾烈な左サイドバック争いがチームに好循環を呼び起こしてくれる。
自身の価値を改めて示しているサイドバックは、どこまで成長するのだろうか…?