セネガル代表FWサディオ・マネの退団希望に揺れるリバプール。選手側はすでにバイエルン・ミュンヘンと個人合意に達していると言われ、残すはクラブ間合意のみ。初回のオファーは安すぎたため即座に拒否されているが、交渉は継続しており、近く合意されると見られている。
同フォワードの去就に限らず、リバプールはフォワード陣の世代交代を進めている。ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタやコロンビア代表FWルイス・ディアスを迎え入れ、最後のピースは左利きの右ウィンガーのみ。
筆頭候補は、イングランド代表にも初選出されたウェストハムFWジャロッド・ボーウェンと、日本代表との親善試合にもブラジル代表としてスタメン出場を果たしたリーズ・ユナイテッドFWハフィーニャだ。
『The Mirror』によれば、リバプールが今夏の移籍市場での獲得に向けて動きを本格化するようだ。プレミアリーグ残留で高額な移籍金には、この冬にリーズが関心を寄せた日本代表FW南野拓実をトレード要員として移籍金の減額を企んでいる。
今季は失点数の多さに苦しみ、最後の最後まで残留争いに巻き込まれたチームにおいて、36試合11ゴールと攻撃において孤軍奮闘。パトリック・バンフォードが復帰しては離脱を繰り返す中、脅威的なスピードとドリブル、そして得点感覚でアタッカー陣をリードし続けてきた。
ブラジル代表でも確固たる地位を築いている同フォワードは、バルセロナ移籍が濃厚との報道も出ており、争奪戦は熾烈を極める。リバプールにとっては、多くのクラブが関心を寄せるリーズMFカルバン・フィリップス獲得も目指しており、激しい交渉が求められそうだ。
リバプールは当初フランス代表MFオーレリアン・チュアメニをトップターゲットに据えていたが、キリアン・エムバペを逃し、そのために準備していた資金を全振りするレアル・マドリードに対抗できず。加えて、同選手もスペイン王者加入を望んでおり、争奪戦に敗れた。
『The Sunday Mirror』によれば、ASモナコMFオーレリアン・チュアメニの代わりに、イングランド代表で中盤のレギュラーとして活躍するリーズMFに注目しており、今夏で獲得できる可能性を探っている。
マンチェスター・シティも興味を抱いているとされ、移籍金には6000万ポンド(約84億円)が必要とも言われており、リバプールに捻出できるかどうかは疑わしい。しかし、生粋のアンカーとしてはブラジル代表MFファビーニョだけしかいない状況であり、補強が必要なポジションであることは間違いない。
モハメド・サラーが来季も残留宣言しており、フラムからはポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョが加入するため、前線の補強よりも優先度は高い。そのためにも、ネコ・ウィリアムズやナサニエル・フィリップス、アレックス・オックスレイド=チェンバレンらを売却し、移籍金を捻出したいところだ。
はたして、リーズ・ユナイテッドから新戦力獲得なるか…?複数のポジションで入れ替わりが起こりそうな今夏の移籍市場は、リバプール・サポーターにとって全く離せない展開になるだろう…