所属するリールでは、リーグ後半戦で巻き返した絶対王者パリ・サンジェルマンを抑えて、リーグ・アンの頂点に輝いた。MFレナト・サンチェスは負傷の影響もあり29試合の出場に留まったものの、チームの主軸として中盤を支え続け、バイエルン・ミュンヘンでの不遇の時代からの復活した。
EURO2020ではポルトガル代表のメンバーに選出され、初戦ハンガリー戦と2戦目のドイツ代表との試合では控えに甘んじていたが、 グループステージ突破がかかったフランス代表との一戦でスタメンに名を連ねると、目を見張るパフォーマンスで期待に応えた。惜しくも敗れたベルギー代表戦でも印象的なプレーを披露した。
リヴァプールは今冬にもリストアップされており、移籍に関する情報が連日ニュースで報道されていた。退団したオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの代わりとなる選手を探すクラブにとって、理想的なミッドフィルダーだと考えられている。
EURO2020での活躍により、ふたたび獲得候補の先頭に立ったポルトガル代表MFには、引き続きリヴァプールが動向を追っており、獲得の可能性を探っている。『L’Equipe』によると、そんな獲得レースに同じくプレミアリーグに属するアーセナルが獲得を目指して動き出したようだ。
スイス代表MFグラニト・ジャカに移籍の噂が絶えず、マテオ・ゲンドゥージやルーカス・トレイラらは放出要員で、レアル・マドリードからレンタル移籍でプレーしていたMFダニ・セバージョスはチームを退団。中盤の枚数が極端に減るため、ミッドフィルダーの補強は今夏のテーマのひとつになっている。
プレミアリーグ奪還を目論むリヴァプール、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグ出場権獲得を目指すアーセナル、両クラブにとって適切な補強になることは間違いない。ただし、現時点では具体的な話が出ておらず、実現まで辿り着くかはあくまでクラブに委ねられる。
フランスの地でキャリアを復興させた元バイエルン・ミュンヘンMFは、ふたたびビッグクラブへの移籍を決断するのだろうか…